ネットワークビジネス(MLM)の5大リスクとは?お手本にしたい成功者の対策

ネットワークビジネス(MLM)には魅力的なメリットがある反面、全ての人が成功している訳ではありません。
特にこれから始めようかと検討している方にとっては、メリットよりリスクの方が気になるのではないでしょうか。
そこで本記事では、リタイアした人が失敗の理由に挙げた5大リスクと成功者が実践している対策方法について解説します。
Contents
ネットワークビジネスの金銭的リスク
金銭リスクは、ネットワークビジネス(MLM)における最大の心配事と言っても過言ではありません。
まずは、主な初期費用と活動費用の内訳を見てみましょう。
▼主な初期費用
- 入会金や登録料金などの初期費用
- セミナーやトレーニングの参加費用
- 書籍などの参考資料代金
▼主な活動費用
- 商品の仕入れ代金
- 交通費
- お茶代や食事代
ほぼ全てのパートナー企業が少ない資金で始められると謳っているのは、「入会金が数千円~数万円ほどで済む」「事務所やスタッフを雇う必要がない」などの強みがあるからです。
その反面、軌道にのるまでにはセミナーへの参加や営業スキルの習得といった、「学び」に対する初期費用が欠かせません。
何より、商品の仕入れ代金となる運転資金が重くのしかかってきます。
ちなみに、ネットワークビジネス(ビジネス用語)とMLM(マーケティング用語)は、用語のカテゴリが異なるだけで基本的な仕組み・手法は同じです。
収益を得る仕組みについては下記のコラムをご一読ください。
金銭的リスクの対策
潤沢な自己資金が確保できる方なら商品や企業の選び方で失敗しない限り、長期的に見て大きな損失を被るリスクは低いでしょう。
一方、自己資金に余裕がない方にとっては下記の3点が成功の可否を握っています。
▼金銭的リスクの対策
- 収益を得る仕組みを理解する
- 仕入れ量の最適化
- 余剰在庫のコントロール
特に危険なのが、レベルアップや粉飾決済を目的とした「無理な仕入れ」によって、大量の余剰在庫を抱えてしまうケースです。
仕入れ量の最適化は経験値に左右されるため、一朝一夕に習得できる訳ではありません。
これに対し、今すぐ始められるのが余剰在庫のコントロール!「専門の買取会社をリサーチしておく」「高値のうちに処分する」などの工夫で、金銭的リスクを回避することが可能です。
詳しくは下記のコラムを参照してください。
ネットワークビジネスで信用を失うリスク
結論から言うと、「ルールを逸脱した営業・勧誘」を行ってしまうと周囲からの信用を失う可能性があります。
まずは、ネットワークビジネスによって信用が損なわれるケースの具体例について見てみましょう。
▼信用を失うリスクの種類
- 家族や友人、職場の同僚から「カモにされそう」「お金に執着している」と疑われる
- 本業の会社にバレて、社内のコンプライアンス違反に問われる
中には、両親や妻からやめるように説得されたという人もいれば、部下や同僚を強引に勧誘して人事査定に影響したという人もいるようです。
信用を失うリスクの対策
ネットワークビジネス(MLM)は合法と認められていますが、あくまで法令規則・パートナー企業の規定という2大原則を順守したうえので活動が大前提です。
特に、下記のような「正しい勧誘方法」は信用を失わないための基本スキルとして必ず理解しておきましょう。
▼正しい勧誘方法
- ネットワークビジネスの勧誘であること、自分の本名や役職を「最初に」伝える
- 「100%成功できる」「誰でも簡単に稼げる」など、保証できない印象操作をしない
- ビジネスの難易度や商品の質について、客観的な事実だけを伝える
- 不都合な事実も正直に伝える
- 契約内容を書面にして渡す
なお、関連情報は下記のコラムでも詳しく解説しております。
ネットワークビジネスで時間を確保できないリスク
経験者の多くが、「活動時間が確保できなかった」「すきま時間だけでは足りなかった」などを失敗した理由に挙げています。
ほぼ全てのMLM企業が「ダブルワークの副業向け」「主婦に最適」と謳っているのは、活動時間の自由度が根拠になっています。
ただし、個人のライフスタイルに合わせやすいのは大きなメリットではあるものの、時間の制限が100%排除されている訳ではありません。
▼時間的リスク
- セミナーは平日に行われることが多い
- アフター5や週末など、プライベートの時間が減る
- 家族と過ごす時間が減る
時間を確保できないリスクの対策
仕事である以上、利益を得るには一定の活動時間を確保する必要がありますが、だからと言って本業や家族との時間に支障が出るようでは長続きしないのも当然です。
ポイントは、限られた時間をいかに有効活用できるかどうか!まずは、成功者が実践している下記の方法を試してみましょう。
▼対策の一例
- 営業の準備:相手のニーズに合った商品を厳選する、商品説明のイメージトレーニング
- 家族と一緒に行う:コミュニケーションが強まるよう、同じ目標を持って一緒に活動する
- スケジュール管理:最初から全力投球せず、無理のない範囲で組む
ネットワークビジネスを儲かる前に挫折するリスク
途中で挫折するリスクは、全ての職業に共通しています。
とは言え、一般的な会社勤めであれば数ヵ月で退職しても金銭的な損失は被りませんから、いくらでもやり直しが効きます。
一方、ネットワークビジネスを短期間でリタイアした場合、かなりの確率でほとんど稼げないまま時間と自己資金だけを失い兼ねません。
ネットワークビジネスで得る収入は大きく分けて下記の2種類で成り立っており、収益に繋がるまでの期間に大きな違いがあります。
▼収入の種類と得るまでの期間
- 仕入れた商品を「自身が販売した利益」:短期間でも可能
- 紹介した人が入会したり売上げたりした時に発生する「勧誘報酬」:数年ほどかかる
成功している人の多くは「自身が販売した利益」より、むしろ安定した「勧誘報酬」の方が大きな収入源になっているのです。
儲かる前に挫折するリスクの対策
「やる気」や「真剣さ」といった精神論だけで続けられるほど、ビジネスは単純ではありません。
投入した資金や費やした時間をムダにしないためにも、あらかじめ正しい知識を理解して途中で挫折するリスクに備えておく必要があります。
特にイメージだけが先行している下記のような誤った認識は、登録する前に改めておきましょう。
▼誤ったイメージ
- わずか数ヵ月で大金が手に入る
- 苦労せずに高額な不労所得が得られる
- 不労所得が本業の給料を上回るまで、1年もかからない
なお、勧誘報酬だけで数万円の利益を毎月コンスタントに得るには、1~2年ほどかかるのが一般的です。
加えて、実践的な勧誘方法などディストリビューター向けの教育カリキュラムを設けているパートナー企業を選ぶのも、挫折するリスクの回避に繋がります。
ネットワークビジネスで商品の市場価値が低下するリスク
どんなビジネスも、仕入れ値などの経費より高い価格で販売できなければ利益は発生しません。
ここで問題となるのが、自分が扱っている商品の市場価値が永遠に保証されているとは限らないという点です。
例えば、カリスマYouTuberの影響で一時的に売り上げが倍増した商品が、ほんの1年ほどで話題にものぼらなくなる、という残念なケースも珍しくありません。
そんな商品を大量に仕入れてしまったとしたら、売れるあてのない余剰在庫を大量に抱えてしまい、利益どころか膨らんだ損失をリカバーできなくなってしまいます。
商品の市場価値が低下するリスクの対策
ネットワークビジネス(MLM)で商品の市場価値が低下するリスクを最小限に抑える方法として、決め手になるのが「パートナー企業の選び方」です。
信頼できるパートナー企業か否かを見極めるには、下記の4点を全て満たしているかどうかが目安となります。
▼優良MLM企業の選び方
- 複数のロングセラー商品を扱っている
- 特定の商品が業界№1の評価を得ている
- 少なくとも創業から5年以上、経営が安定している
- 売上や業績を公開している
なお、パートナー企業および商品の選び方については下記のコラムでも詳しく解説しております。
まとめ
ネットワークビジネスは国が認めている正規の合法ビジネスですが、いくつかのリスクを伴っているのも事実です。
ただし、どのリスクも正しい対処法さえ理解しておけば回避することができます。
今回ご紹介した成功者の対策を参考に、安全で堅実なビジネスを目指しましょう。