MLMのネット集客は違法?対面(オフライン)のコツ5つ

MLM(ネットワークビジネス)をリタイアした方の多くが、最大の失敗要因として「集客」を挙げているのをご存知ですか?
販売・勧誘の両面においてベースとなる集客には疑問も多く、「ネット集客は違法なのか?」「対面集客のコツが分からない」と頭を悩ませている方も珍しくありません。
そこで本記事では、オフラインとオンラインそれぞれのメリット・デメリット、大手企業の多くがネット集客を禁止している理由、対面集客の方法5つをご紹介します。
Contents
MLM(ネットワークビジネス)の成否は集客しだい!
なぜ「集客の成功=MLMの成功」と言われているのか、その理由として経験者の多くが下記の2点が挙げています。
▼集客が成否のカギを握っている理由
- 販路(商売相手)の確保
- 勧誘の成功率の低さ
まずは、MLMにおける集客の重要性について理解しておきましょう。
販路(商売相手)の確保
通常のビジネスとMLM(ネットワークビジネス)には多くの相違点がありますが、最も根本的な違いと言えば「販路」、つまり「商売相手」が異なるという点でしょう。
▼商売相手の違い
- 通常のビジネス:見ず知らずの第三者
- MLM:ディストリビューターの親族・友人・知人など
通常のビジネスでは店舗やホームページを設け、「見ず知らずの第三者」に対して商品やサービスを提供することで利益を生み出します。
これに対し、MLMはディストリビューターの親族・友人・知人といった「個人のネットワーク」が商売相手となるのです。
個人のネットワークに限りがある以上、常に新たな営業対象者を増やし続けなければビジネス自体が継続できません。
勧誘の成功率の低さ
MLM(ネットワークビジネス)で得られる利益は、大きく分けて「自身による商品の売上げ」と「勧誘による権利収入」の2種類で成り立っています。
特筆すべきは、成功者のほとんどが安定的な権利収入を得ているという事実です。
商品を販売するだけなら、「1回だけならいいかも…」「今後のお付き合いもあるし…」などの理由から、購入してくれる人もいるでしょう。
しかし、MLMへの勧誘となると一気に成功率が下がり、YESと言ってくれるのは数十人中1人とも言われています。
いわゆる不労所得を目的にMLMを行うなら、勧誘の成功率が低い分より多くの集客が必須となるのです。
なお、そもそもMLMの仕組みが分からない、収入を得るロジックが知りたいという方は下記のコラムを参照してください。
▼参考コラム
MLMの集客方法は大きく分けて2種類!
では、どのような方法で集客すれば良いのでしょうか?
MLMの集客方法を大きく分類すると、下記の2種類に分けられます。
▼集客方法の種類
- オフライン集客:特定の人物に対する、対面(Face to Face)での口コミ
- オンライン集客:不特定多数に対し、Webサイトなどインターネットを介して情報を発信する
ここからは、それぞれの強みと弱点について見てみましょう。
対面(オフライン)集客のメリット・デメリット
Face to Faceでの口コミは、最も基本的な集客方法です。
大手から新規参入ブランドにいたるまで大半のMLM企業が推奨している理由は、下記のようなメリットがあるからでしょう。
▼メリット
- 勧める側の熱意がダイレクトに伝わる
- 調理器具や健康食品を使ったデモンストレーションで、商品の良さを具体的にアピールできる
- 食事会やスポーツ大会など、イベント開催によってチームの親睦が深まる
- 豪華なライフスタイル見せることで、成功後のビジョンが伝わる
特に、「商品の良さ」はWebサイト上の文章や画像だけでは伝わりにくく、「盛ってそう」「このレビューってサクラじゃない?」と疑われがち。
その点、直接会って説明できるオフライン集客なら、調理器具の実演やサプリメントを使った料理を振る舞うなど、より効果的に商品の良さをアピールできるのです。
一方、デメリットについては下記の4点が挙げられます。
▼デメリット
- 紹介範囲に限度があり、人脈が尽きやすい
- 強引に勧誘すると信用を失い、相手との関係が悪化する
- 一人ひとり個別に勧誘するので、時間と労力の負担が大きい
- 違法ビジネスだと勘違いしている人が多く、敬遠されがち
中でも人脈が尽きやすいというデメリットは、最大の弱点と言っても過言ではありません。
ちなみに、信用を失うリスクや対処法については下記のコラムで詳しく解説しております。
▼参考コラム
インターネット(オンライン)集客のメリット・デメリット
続いて、オンライン集客の代表的なメリットを見てみましょう。
▼メリット
- ネットユーザーであれば、不特定多数の全てが対象者になり得る
- 家族や友人に知られるリスクが少ない
- 直接会う必要がないのでトラブルが少ない
- 交通費や食費などが不要なので、サイト運営費のみで済む
- サイト上に公開した記事が営業してくれるので、本業中でも成果が上がる
- グループのメンバーと共同でサイトを構築できる
特に、「周囲に知られたくない」「家族や友人を巻き込みたくない」という方にとっては、最良の方法と言えるでしょう。
一方、デメリットについては下記の7点が挙げられます。
▼デメリット
- ITの知識が必要
- 成果が出るまで時間がかかる
- コンスタントに記事を公開しなければ、検索上位に表示されず閲覧者も増えない
- アフィリエイトと区別し難い分、類似商品を扱っている競合サイトが増える
- 個別にじっくり時間をかけて説得できない
- パーティーやオフ会などを開催しにくい
- 成功者の暮らしぶりを直にアピールできない
一見、対象が無限大にも思えますが、実はダウンに繋がり難く集客だけで終わってしますケースも少なくありません。
商品の強みやビジネスの仕組みなど、魅力が伝わる良質な記事を書くスキルも必要です。
インターネット集客はどのMLMでも可能?
結論から言うと、ブログやSNSといったインターネットによる集客を全面的に認めているMLMはごく稀で、むしろ禁止しているケースがほとんどです。
しかも、アムウェイやフォーエバーリビングプロダクツ(FLP)といった業界大手は原則的にネット集客を禁止している傾向が見られます。
中にはネットで会社名を記載すること自体を認めていない企業もあるほどです。
禁止しているにも関わらずインターネットを活用したディストリビューターに対し、退会や除名といった厳しいペナルティを課している企業も少なくありません。
大手MLM企業がネット集客を禁止している理由
ネットワークビジネスを導入している企業にとって、業績を上げることよりも重要なのが「ブランドイメージ」の厳守です。
しかし、ねずみ講などの違法ビジネスと混同されやすいため、ディストリビューターの活動方法によっては深刻なクレームに繋がるケースも珍しくありません。
特筆すべきは、対面の口コミ営業よりもネット集客の方が、ブランドイメージを守るために設けている厳しいコンプライアンスに抵触しやすいという点でしょう。
▼コンプライアンス違反の一例
- 誇大広告
- 同業他社に対する誹謗、中傷
- 不特定多数へのスパム行為
コンプライアンスには、法令だけでなく「企業の質」が問われる倫理や社会規範なども含まれています。
実名を伏せてもOKなうえ、見ず知らずの不特定多数を相手にしているインターネットだからこそ、モラルを逸脱しやすいのかもしれません。
企業側としても全会員の動向を把握・管理しきれないため、全面禁止という安全策を取っているのでしょう。
MLMで集客する際の注意点!禁止ルールは?
MLM(ネットワークビジネス)は、特定商取引法で規定されている「連鎖販売取引」の一種で、マルチまがい商法などの違法ビジネスとは区別されています。
しかし、合法ビジネスだからと言ってどのようなスキームを用いても許されるという訳ではありません。
特定商取引法に違反した場合、オフライン・オンラインを問わず行政処分または罰則を課せられてしまいます。
特にありがちなのが、MLMの4大違反行為と言われているケースです。
▼違法行為の一例
- 最初にMLMへの勧誘が目的だと告げていない
- 契約前と後に書面を交付していない
- 著しく事実に相違する拡大広告
- 広告を掲載したSNSやメルマガを、承諾していない相手に送信している
「特定商取引法に抵触しない手法を詳しく知りたい!」という方は、下記のコラムを参照してください。
▼参考コラム
対面集客のコツ5つ!知り合いが底をついた時の対処法
商品の販売もビジネスメンバーの勧誘も、全ては集客から始まります。
ここからは、対面(オフライン)に特化した5つの集客方法についてご紹介しましょう。
▼対面集客のコツ
- 毎月の集客目標の目安
- ABC勧誘法
- セミナーの開催
- 人脈づくりのテクニック
- ルールの範囲内でSNSを活用する
毎月の集客目標の目安
MLMを始めたばかりの頃は、「毎月5人は紹介者を集めよう!」「目指せリピーター100人!」など、高すぎる目標を立てがち。
しかし、初心者にとって高すぎる目標は挫折を早めるだけ!紹介者なら2ヵ月に1人、リピーターなら月に1人ほど獲得できれば上出来です。
短期間で高額なダウン収入を得ようとすると、どうしても勧誘が強引になってしまいます。
成功者の大半は、5~10年かけて安定的な収益を得ているのです。
ABC勧誘法
こちらは、初心者のBさんのダウンを獲得するために、経験値の高いAさんに協力してもらう手法です。
▼ABC勧誘法の概要
- A:Adviser (説明をする上級者)
- B:Bridge(紹介者を誘うMLM初心者)
- C:Customer(説明を受ける人)
BさんにはMLMに興味を示しているCさんという友人がいますが、まだ上手に勧誘できません。
そこで、何度も勧誘に成功しているAさんに代弁してもらい、スキルを学びながらダウンの獲得も目指すという一石二鳥の方法です。
セミナーの開催
セミナーの最大の強みは、一度に大勢の集客が見込めるという点です。
▼セミナー集客のポイント
- ターゲット:副業に興味がある人
- 参加しやすい日時:サラリーマンは土日または火・水・木の夜/主婦は平日の日中
- 特典を付ける:インフルエンサーに公演を依頼する
ただし、会場の手配など必要な作業が多いうえ、開催費用がオーバーして赤字になってしまうリスクもあります。
初心者にとって難易度が高いため、ある程度の経験を積んでから挑戦すべきでしょう。
人脈づくりのテクニック
1度だけのお試しではなく定期的に購入してくれるリピーターと出会うには、「ニーズの高い人の傾向」と「商品との相性」がポイントになります。
例題として、サプリメント商材のケースを見てみましょう。
▼サプリメントを繰り返し購入してくれるリピーター
- ターゲットにすべき相手:健康志向が高い人/スポーツ好きな人
- 人脈づくりの場:水泳教室/フィットネスジムなど
一方、ダウンの源泉となる新規入会者を探している場合は、成功者の多くが下記の2点を踏まえて人脈を拡大しています。
▼紹介で入会してくれる人
- ターゲットにすべき相手:上昇志向が強い人/資産形成に関心がある人
- 人脈づくりの場:教養講座/啓発セミナーなど
ちなみに、人脈づくりの具体例については下記のコラムでも詳しく解説しております。
販売手法についても掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。
▼参考コラム
ルールの範囲内でSNSを活用する
オンライン集客が全面的に禁止されているからと言って、SNSやブログによる「友達づくり」まで制限されている訳ではありません。
「購入はこちらから」「今すぐ面談予約」といった直接的な販売・勧誘はタブーですが、商材を使った感想やレシピなどのハウツー情報を発信し、興味を持ってくれた人と親睦を深めることは可能です。
重要なのは、「友達になる」→「明示責任を果たす」→「相手の許可を得る」→「勧誘」のプロセスを守ること。
ただし、会社ごとに規約が異なるため事前に禁止範囲を確認しておきましょう。
▼参考コラム
まとめ
MLMの成功は、集客にかかっていると言っても過言ではありません。
言い換えれば、集客にさえ成功すればかなりの確率で上級レベルまで登り詰めることができるのです。
本記事でご紹介したスキームを参考に、1人でも多くの集客を目指してください。